高橋は防御率こそ4点台ながら初の二桁勝利となる10勝をマーク。そしてニールはシーズン11連勝を記録するなど12勝1敗という成績を残したのだ。野手陣も前年に続いて12球団でトップの得点数を記録するなど、打線の後押しが大きかったことも間違いないだろう。
これを見るとやはり大黒柱となる選手が抜けた後に優勝を果たしているチームは若手の大ブレイクが大きな要因となっていることがよく分かる。オリックスも2年目の曽谷龍平、斎藤響介など楽しみな投手はいるだけに、彼らがどこまで成長を見せられるかが今後の大きなカギとなりそうだ。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。