「文字通り、不適切な交際を指す言葉で、基本的には不倫を指します。いわゆる反社との交際などは、不適切交際として処分されることはあまりなく、より重い処分が下されるため、不適切交際と聞けば不倫と判断するのが一般的です」(大手紙記者)
19年に4件だった不適切交際の件数は22年にはその倍の8件を記録している。
警察官の不倫は珍しいことではない。22年7月には、愛媛県警の警察官が勤務中に交番で性行為をして処分されている例があるほか、今年4月にも、兵庫県警の警察官が交番内で性行為をして処分されている。鹿児島県警の警察官については詳細は定かではないが、同日に、同じ理由で処分されている警察官がいる。
処分台帳によると、処分を受けているのは鹿児島県警所属の巡査長と巡査。2人の処分理由はいずれも「令和3年5月頃から令和4年5月10日頃までの間、知人と不適切な交際をしたもの」だった。
13歳未満の少女に対する強制性交の疑い
それ以外にも、職員数わずか3400人あまりの鹿児島県警での不祥事は目立つ。21年7月には、県警所属の巡査が傷害で処分を受けている。さらに、22年8月には、同僚に嫌がらせをしたとして、県警所属の巡査部長と巡査長がそれぞれ、処分を受けている。
児童に対する性加害も目立つ。19年12月に児童買春をしたとして、県警所属の巡査部長が、20年3月19日付けで懲戒免職処分を受けているほか、昨年10月19日には、SNSで知り合った当時13歳未満の少女と性交したとして、強制性交の疑いで県警本部の巡査長が逮捕されている(23年11月30日付けで懲戒免職処分)。