チャーハンはたっぷり具材でご飯少なめでもボリューム満点【夕食】 ピータン豆腐、鶏レバーの老酒漬け、豚バラ・白菜・きのこの中華スープ、カニ・レタス・卵のチャーハン、紹興酒

持続可能な食事管理を

 では、どうすれば血中のコレステロールを下げられるのか。

 山田医師が推奨するのは「油脂やコレステロールをしっかり食べながら薬を飲む」こと。スタンダードな薬剤として普及している「スタチン」や「エゼチミブ」といったコレステロール合成あるいは吸収の抑制剤の効果は立証済み。これらの薬が食事からのコレステロール摂取の制限と異なるのは、胆汁酸という肝臓が作っている消化液の中のコレステロールの吸収まで抑制している点だという。

「食べるコレステロールは基本的に血中コレステロールとは無関係。ですから、食べるコレステロールや脂質を控える必要はありません。マヨネーズもバターもOK。血中コレステロールが心配だからと、卵を控えるのも無意味です」(山田医師)

 脂質を控えると、カロリーの摂取どころか消費が低下してしまうが、たんぱく質や脂質を摂取すると満腹感を作るホルモンの数値が高く、長く分泌されるため、無理せず持続可能な食事管理ができるという。山田医師は言う。

「緩やかな糖質制限は糖尿病患者だけでなく、そもそも体質的に食後高血糖を呈しやすい多くの日本人にとって好ましい食事法です」

(編集部・渡辺豪)

AERA 2024年5月13日号より抜粋

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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