家族のように大事にしてくれる方たちには本当に感謝している(撮影/平尾類)

――ご家族との関係をメディアで話すことは、勇気が必要だったと思います。

 もう過去のことなので、「家族を助けられてよかった」と考えています。稼いですぐに家族に大金を渡したので、お金がなくなって貧乏のままですし、贅沢三昧な生活をした経験がない。そういった意味では金銭感覚で勘違いしていないし、不幸だとは全然思っていません。私は同性愛者なんですけど、物心ついたころからどこか腹をくくっているんですよね。子供のころから物事を俯瞰して見ていましたし、普通の結婚を望んでいなかった。「こうしなきゃいけない」という固定観念がなくて、私に限らずいろいろな生き方があると思っていて。世の中は幸せな家族ばかりではないと思うんです。そういう境遇の方が私の経験談を見聞きすることで、気持ちが楽になってくれたりして。少しでもお役に立てればうれしいですね。

※【後編】<「電波少年」坂本ちゃん 大病の手術後に5カ月で19キロ減量「歩くことで人生が変わった」>に続く。

(平尾類)

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