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写真はイメージです(Getty Images)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けず年々増加している外国人教員。高等教育の国際化の更なる推進を目指し、多くの大学が外国人教員の増員を図っている。では、実際どれほどの外国人教員が各大学に在籍しているのだろうか。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「 外国人教員ランキング」として外国人教員の総数や大学規模別の比率を掲載している。今回、その一部を紹介する。

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約半数が外国人教員の神田外語大。学生の自発的な学びを促す

 学生数3000人以上の大学での外国人教員比率では、神田外語大が3年ぶりの1位。キャンパス内のSALC(Self-Access Learning Center)には外国人教員が常駐し、学校生活のなかで自発的に英語で会話できる環境が整っている。英米語学科の柴原智幸講師は次のように話している。「英語が話せれば国際人なのではありません。教養や問題解決力を身につけた上で、海外の人と対等に渡り合える人材こそ国際人なのであって、教養や問題解決力のないままに英語力だけがあっても国際社会では相手にされません」(「Best Teacher Blog」2023年8月10日)。

 21年に新設されたグローバル・リベラルアーツ学部では、入学後の「グローバル・チャレンジ・ターム」で海外留学などを通して「何を学ぶのか」を考え抜き、学部4年間の学びの指針を定める。そして、必修のSALCの授業では、3年次に予定されているニューヨーク州立大への留学で現地の英語による専門科目の講義に対応できるレベルの英語力を身につけることを目標に、アドバイザーが学生の習熟度に応じて英語学習のプランを立案。学生のモチベーションの発揮をサポートする。

外国人教員の総数

 外国人教員の総数のランキングは次の通り。

1位:早稲田大/173人
2位:立命館大/152人
3位:大阪大/146人
4位:京都大/127人
5位:東京大/123人

外国人教員総数の外国人教員ランキング1~10位
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外国人教員総数の外国人教員ランキング11~20位

※常勤の教授、准教授、講師の合計 

外国人教員の1人あたり学生数(少ない)

 外国人教員の1人あたり学生数(少ない)のランキングは次の通り。

1位:会津大/25.6人
2位:国際教養大/27.9人
3位:宮崎国際大/30.6人
4位:神田外語大/38.0人
5位:大阪女学院大/39.6人

1人あたり学生数(少ない)の外国人教員ランキング1~10位

※開学3年以内の大学を除く 

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