背中が丸まっている状態だと、首(頸部)の筋肉が緊張するため頭と胴体をつなぐ神経や血管に負担がかかり、血流が滞ることで脳や内臓に充分な血液や酸素を送ることができなくなってしまいます。また、胸部が圧迫されることによって呼吸も浅くなるでしょう。浅い呼吸は交感神経を優位に働かせますので、イライラしたり、焦りが出たり、何かと集中力を欠きやすくなります。
ずっといい姿勢をキープすることは難しいので、30分に1回くらいはゆっくりと深呼吸をして副交感神経に働きかけつつ、もう一度ビシッと姿勢を整え直して血流の改善を促しましょう。姿勢を正すポイントとしては、しっかりと骨盤を立てて、お尻を椅子の背もたれにつけるようにして座ること。
あまりにも集中できないときには、天井を見上げてみるのもいいでしょう。上を向くことによって顎が上がると、おのずと気道が開いて深い呼吸ができるようになります。
整理整頓で集中すべきことを明確にする
集中力が続かない原因のひとつに、明確性の欠如があります。
「何から手をつければいいのか」
「どこまでを達成の目標とすればいいのか」
「いつまでに終えればいいのか」
こういったビジョンがクリアになっていないと、今の自分が集中して仕事や勉強をこなせているかどうかがわからず、不必要に焦ってしまうことがあります。
「今、何を優先し、どこまでをノルマとすべきか」
これを意識することが、高い集中力を作りあげるためには欠かせません。
『まずはやるべきことを整理整頓する』。これが集中力を高めるコツのひとつです。また、整理整頓にかこつけるのであれば、デスク周りの備品やパソコンのフォルダの片づけもおすすめ。片づけのタイミングとしては、食後の眠くなった時間帯などを利用するとよいでしょう。デスク周りがきれいに整理整頓されると、気持ちよく仕事や勉強に向かうことができますよ。