では、最後に近年のPGAツアーをチェックしてみよう。

 2位に最も差をつけて勝利したのは15打差をつけた2000年の全米オープンのタイガー・ウッズ。二桁差となるとウッズはこの他、1997年のマスターズで12打差をつけており、当時はメジャーでも強烈な強さを見せつけていた。

 特に1997年のマスターズは衝撃的だった。ウッズが記録した通算18アンダーは大会史上最小で、21歳3カ月での優勝は最年少。マスターズでアマチュアとしてプレーしたこともあるウッズだったが、前年のプロ転向後に初めて出場したこのメジャーで、いきなり度肝を抜く圧勝劇を見せたというわけだ。

 とはいえ、記録を古くまで遡るとウッズ以上に差をつけたチャンピオンがいる。そのストローク差は16打で、これを実現したのは合計4名。1919年のJ.ダグラス・エドガーと1924年のジョー・カークウッド、1936年にはサム・スニードがウエスト・バージニア・クローズド・プロで16打差をつけ勝利し、1948年にはボビー・ロックがシカゴ・ビクトリー・ナショナル・オープンで記録している。

 今後、各選手のレベルが向上している中で、優勝者と後続にここまでのストローク差が発生する可能性は低いが、こうした記録も気にしつつ、トッププロのプレーを観るのもゴルフ観戦の楽しみの一つだろう。

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