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「悪口」はどこまで許される? 「ここだけの話」のセーフ/アウトの境界線は? イトモス研究所所長の小倉健一氏が、身近な疑問を紐解く。

 私は東京の下町、錦糸町で育った。錦糸町は東京の他の地域から、ガラが悪いと思われているような気がしている。ライバルの街はどこかというと、たぶん、赤羽や蒲田といったところではないか。今でも錦糸町、赤羽、蒲田によく出かけるが、何か街の雰囲気が似ている。

 言葉づかいも、本音がむき出しにされるというか、荒っぽい人も多い。よく東京人が関西へ行くと、関西弁になってしまうと聞く。私は5年ほど関西にいたのだが、一切そんなことはなく、むしろ私の周りが東京の言葉を使うようになっていた。東京の下町の言葉は、関西弁よりもアクが強いのだろうか。

 酔っ払うと「クソ」とか「くたばれ」といった言葉が口をついて出てしまう人も多い。私も気づくと罵詈雑言が止まらなくなる。そんな私であるが、最近、「クソ」という言葉に関連する面白い裁判のニュースを目にした。

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