医師や看護師がエレベーターでポロリ
1994年に提出された、ペンシルベニア大学などによる『エレベータートーク:公共空間における不適切な発言に関する観察研究』という研究論文がある。
4人のオブザーバーが5つの病院のエレベーターに乗り、病院職員による不適切と思われる発言を聞き取り続けると言う、趣味の悪い調査ではある。この調査は非常に反響を呼んだようで、その後、多くの論文に引用されている。
《結果:片道259回のエレベータでの会話を観察した。うち36回(13.9%)の乗車で不適切な会話を耳にした。最も頻度が高かったのは、患者の秘密保持に対する違反(18件)であった》
《次に多かったのは(10件)、臨床医が自分自身について、適切なケアを提供する能力や意欲に疑問を投げかけるような発言をした場合であった。その他のコメントには、病院のケアの質について軽蔑するような発言(8件)や患者に関する軽蔑的な発言(5件)があった》
《このうち15件は医師が、10件は看護師が、残りはその他の病院職員が関与していた。これらの発言は、患者の守秘義務違反に限ったものではなく、医療従事者が避けるよう注意しなければならない様々な議論を含んでいた》