

――どのような学生に入社してほしいですか。
成長意欲が強い人というのは中心に据えています。
伊藤忠商事は少数精鋭体制ですので、一人あたりが担当する業務が多い。担当者になれば営業、契約書の処理、入金の確認、様々な業務を一人で担うので、自分から情報をつかみにいき、成長しようという思いがなければ活躍できません。
もうひとつは「目の前の課題を解決する能力」です。商社の仕事はトレーディングだけではなく、事業に投資したりなど、様々な要素があります。未知の分野に挑んだときに構造的に目の前の課題を解釈し、組織やビジネスの本質的な課題を特定できる能力を重視して選考しています。
――学生のどういうところに注目されますか。
学生はよく、「私は全国大会に出るような経験をしていません」など、経験の優劣を考えてしまいがちです。当社はそういった経験の表層を評価しているわけではありません。
どんな経験でもいいので、自分がこれまでの人生で力を入れてやってきたこと、そして課題に直面したときにどのように推察し、どう行動してきたかを見ています。仕事の中で課題に直面したときにどう行動するかを知りたいので、そこはよく見ています。
――伊藤忠商事を志望する学生にアドバイスはありますか。
その場をうまく取り繕えるかといったテクニカルなスキルは必要としていません。学生には今自分が全力を尽くしていることに100%注力してほしいと思っています。
面接では「あなた自身がどのような壁を乗り越えて今があるのか」とよく聞きます。自分自身が夢中になる中で様々な壁を乗り越えるという経験を、人生を通じて積んでもらいたい。今やっていることが就活で有利になるかとかはあまり考えずに、夢中になれることに全力を尽くしてほしいと思っています。
(インタビューの詳細はあさがくナビのニュースサイト「就活ニュースペーパー」(https://asahi.gakujo.ne.jp/teach/jinji_real/detail/id=3871)に掲載