拓殖大の不破聖衣来
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 益々の盛り上がりを見せる大学駅伝界。それは男子に限ったことではない。女子も熱い戦いが繰り広げられている。毎年、10月に『全日本大学女子駅伝』、12月に『富士山女子駅伝』が開催されている中で、昨年まで名城大が前人未到の“6年連続二冠”を達成しているが、果たして2024年の大学女子駅伝界はどうなるのだろうか。

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“王者”名城大の強さは変わらない。むしろ増すことになる。昨年は、戦力的に谷間であった上に、春先から故障者が続出し、夏場になっても調子が上がらなかった。だが、駅伝シーズンを迎えると、その危機感からチームが団結し、終わってみれば2レースともにトップを走り続けてライバル校を寄せ付けなかった。その2レースのうち、今春に卒業した4年生が走ったのは1区間のみ。新チームでは、最終学年を迎えるエース・谷本七星(4年)を中心に、米澤奈々香(3年)、石松愛朱加(3年)、原田紗希(3年)の強力な3年生たちが顔を揃え、新2年生も層が厚い。

 さらに名城大には期待のルーキー2人が加わる。1人目が昨年の都道府県駅伝6区区間賞でインターハイでも日本人トップの記録を残した東海大相模高卒の近藤希美(1年)、2人目が昨夏のモンゴルでの東アジアユース・クロクカントリーで金メダルを獲得した山田桃子(1年)だ。現有戦力の成長と充実に加えて、1年目から戦力として期待できる新入生の加入で、王者の牙城は非常に堅牢なものになりそうだ。

 ただ、他校も指を加えて見ているだけではない。昨年の『全日本』で5位の後、『富士山』で過去最高順位の2位となったのが、日本体育大だ。学生トップランナーだった保坂晴子が卒業した影響は間違いなくあるが、成田高時代から世代トップの活躍を続けるエースの山﨑りさ(4年)を筆頭に、昨年の駅伝2レースでも好走した嶋田桃子(4年)、齋藤みう(4年)と最上級生に力のあるランナーが揃っており、今年も上位争いは間違いない。3年生以下の成長があれば、あるいは『富士山』での1分22秒差を縮めることができるかも知れない。

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日体大以上に期待値が高いのは?