自由契約からの移籍組でもう1人目立つのが西川遥輝(ヤクルト)だ。楽天での2年間はなかなか力を発揮することができなかったが、新天地のヤクルトではオープン戦から結果を残して外野の一角に定着。開幕戦でいきなりダメ押しの2点タイムリースリーベースを放つと、3月31日には3安打を記録するなど、開幕から2番打者として見事な活躍を見せている。ヤクルトはこれまでも“再生工場”として他球団を戦力外となった多くの選手が復活してきた実績があるだけに、西川もその流れに乗る可能性は十分にありそうだ。
今回はここまで目立つ選手をピックアップしたが、シーズンは始まったばかりであり、ここから調子を上げてくる選手も必ず出てくるはずだ。今後も驚きの活躍を見せてくれる選手が多く出てくることを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。