井戸美枝さん

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)や社会保険労務士の経験が豊富で、家計の生活設計やお金のスペシャリストとして知られる井戸美枝さんは、新NISA(少額投資非課税制度)について、できるだけ早いうちに投資枠を最大限埋める方針だという。その理由は「資産を増やすには早いタイミングで大きく投資したほうが有利」という考え方がある。

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 井戸さんは「つみたて投資枠」では「eMXIS(イーマクシス)Slim全世界株式(オール・カントリー)」(通称オルカン)を、「成長投資枠」では日本株のアクティブ投信をそれぞれ買う予定だ。

 オルカンなど世界株指数に連動するインデックス投信は、昨年までの旧NISAでも投資を続けてきたという。今も運用は続けられるため、新NISAで新たに投資する分と合わせて運用を続ける方針だ。

元気になるのを応援したい

 一方で、新NISAでは特に、成長投資枠で買う日本株のアクティブ投信に期待を寄せている。井戸さんは言う。

「オルカンのプラスアルファとして投資する商品は、株式だけでなく債券なども組み込んだバランス型の投信を勧める人は多い。でもそういう商品は、別にNISAを使わなくてもいいと思うんです。新NISAで運用益が非課税になるのだったら、ある程度のリスクを取っても、より大きなリターンが期待できるアクティブ投信にしようと考えました」

 その中でも、海外の株式ではなく日本株を選んだのは「日本の企業や経済が元気になるのを応援したい」ことが理由だという。

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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「推し活」と同じような気持ち