そしてフェスの後半戦。
大歓声で迎えられたのは、北川悠仁さんと岩沢厚治さんのデュオ「ゆず」だ。
1曲目の「虹」から観客は総立ち状態。「サヨナラバス」「友〜旅立ちの時〜」など人気曲が次々と披露され、北川さんと岩沢さんとのハーモニーが会場を包んだ。
日本人の中に脈々と
ゆずの大人気曲「夏色」では、なまはげ太鼓を披露する「Akita和太鼓パフォーマンスユニット音打屋─OTODAYA─」も登場。北川さんがなまはげの面をかぶり「泣く子はいねえかぁ」などと、会場を沸かせた。
ラストの「栄光の架橋」では、楽曲の途中からこの日の共演者全員がステージに登場。観客も巻き込んだ大合唱となって、会場が一つの大きな「わ」となった。
ステージ終了後のインタビュー。パフォーマンスを終えた感想を問うと、北川さんは、
「伝統芸能のみんなと一緒に作ったフェスだなって感じがして。本当に一つの大きな輪になるような、あったかいコンサートでした」
と楽しそうに話し、岩沢さんもこう言った。
「どんなフェスになるかわからなかったんですけど、一つのものをみんなでつくりあげた。そんな感じです」
秋田の伝統芸能に初めて本格的に触れた、ゆずの2人。その魅力を、それぞれこう話す。
「初めて聞くフレーズも初めて聞くリズムもどこか懐かしい、そういう驚きがありました。土地が違って、違う文化の中で育っても、根本的にどこかで繋がる。日本人の中に脈々と流れているものなんだ、と」(北川さん)