レッドソックスに金銭トレードで移籍が決まった上沢

 米国での成功を願いつつも、将来的に日本球界復帰となればどの球団が有力候補になるか。

「古巣の阪神は先発、救援陣が共に充実しているので獲得オファーを出すことはイメージしにくい。かつて新庄剛志監督がトレードで獲得を熱望していた日本ハム、投手の能力を引き出すことに長け、大阪桐蔭でバッテリーを組んでいた森友哉がいるオリックスが有力候補になると思います」(セリーグの球団フロント)

努力家

 藤浪は評価が難しい投手だ。阪神からポスティングシステムでアスレチックスに移籍した昨季は先発で失点を重ねたため、救援に配置転換されると11試合連続無四球を記録するなど安定した投球に。オリオールズにシーズン途中移籍すると、救援で30試合登板して2勝2敗2ホールド、防御率4.85をマークした。

 在阪スポーツ紙記者は「頭の回転が速く、努力家です。野球に対する意識が甘いと言われますが、そんなことないですよ。制球難でファーム暮らしだった阪神時代も現状を変えようと必死だった。今年はオープン戦で結果を残せませんでしたが、きっかけをつかめば投球内容がガラッと変わると思います。同学年の大谷翔平ドジャース)に負けず、メジャーで活躍してほしいですね」とエールを送る。

 筒香、藤浪、上沢…置かれた立場は様々だが、シーズンは始まったばかりだ。日本球界を代表する選手として活躍しただけに、再び輝きを放ってほしい。

(今川秀悟)