芯にあるのは「体育会系」の強さ

 伊原にインタビューをした経験のあるドラマウォッチャーの中村裕一氏は、彼女の魅力についてこう分析する。

伊原六花さん=2022年10月、東京都

「現在出演中の『ブギウギ』は、得意のダンスを生かせる、うってつけの役柄とあって、本人もかなり気合が入っているのではないでしょうか。主人公のスズ子の明るさとは対照的に、情熱を内に秘めたクールな表情がとても印象的です。また、かつて本木雅弘主演で大ヒットした映画の続編としてDisney+で配信中のドラマ『シコふんじゃった!』では相撲部の主将を演じ、元気でハツラツとした演技を見せています。3年ほど前の取材では、『ローストビーフ丼と親子丼が好き』と屈託のない笑顔で話してくれましたが、笑顔の中にも元キャプテンならではの凛とした芯の強さを感じました。ダンス部は一見、華やかに見えますが、たゆまぬ努力と積み重ねが求められる世界。彼女もそんな体育会系の雰囲気の中で、実直さや堅実さを身につけていったのでしょう。俳優としてまだまだ大きく飛躍する可能性を秘めていることは間違いありません」 

 持ち前のガッツと仕事に対するひたむきさで、24年は伊原の“おったまげー”な躍進が期待できそうだ。

(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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