ちなみに日本人で唯一「LIVゴルフ」にフル参戦している香妻陣一朗はどうだろうか?

 こちらは2024年の数字となるが、マヤコバ大会38位タイ、ラスベガス大会34位タイ、ジッダ大会31位タイ、香港大会41位タイという成績。54選手が出場する中では平凡な結果となっているが、4大会合計で56万1,125ドル(約8,400万円)という賞金額は、1大会の賞金総額が1億円程度の国内ツアーと比較すると、かなり高い報酬で当然ながらコスパも良い。

 しかも3日間54ホール、ショットガン方式とはいえ、歴代のメジャーチャンピオンたちとともにプレーできる機会が得られることは香妻にとっても収穫が多いだろう。

「LIVゴルフ」でプレーしている以上、世界ランキングのポイントは得られないし、今後のPGAツアー参戦も不透明。4大メジャー出場も厳しくなる。しかし、「LIVゴルフ」に参戦できる権利があれば、短期間で巨額の報酬を得られる可能性があるのは事実となっているのだ。しかもトップ選手が「LIVゴルフ」へ移籍するとなれば高額な契約金も手にすることができる。

 ゴルファーとしての名誉を取るか? プロスポーツ選手としての実を取るのか?「LIVゴルフ」が獲得を目指す選手は、今後もこの狭間で悩むことになりそうだ。