スエヒロ『戦国時代のタイムライン』(朝日新聞出版)
スエヒロ『戦国時代のタイムライン』(朝日新聞出版)>>書籍の詳細はこちら

武田勝頼:実際には鉄砲より馬防柵のほうが厄介だったのですけどね…。騎馬を駆使して戦うという武田の戦い方は、徐々に時代遅れになっていくわけですね。

織田信長:まあ時代は移り変わるものだからな。ワシが長篠で用いたとされる、三列の鉄砲隊が交代しながら射撃を行う「三段撃ち」も後世では有名だが、これも実は実効性があったかは疑問視されているのだな。まあこれもロマンのない話だが。

武田勝頼:我々、武田家はこの合戦で、山県昌景、土屋昌次、馬場信房など、父・信玄の時代から家臣を務めた有力武将を含め、約1万人が戦死したと言われています。これにより我が家の勢力は急速に衰え、その後、滅亡しちゃいます…。父上ごめん!

次のページ
織田信長と武田勝頼のタイムラインでのやり取りとは?