pecoさん/撮影:上田泰世(写真映像部)

世間のイメージとのギャップに傷ついた

 月曜日から金曜日までフルで働きながらこれをやっている世の中のママたちって、もう神様やんって思います。どれだけすごいことか、みんな分かってるかな? 私の場合、大阪の実家からお母さんが来て家のことを片付けてくれたり、息子のお迎えをお友達が代わりに行ってくれたり、そういう周りのヘルプがなかったら、気持ちの余裕がゼロになりますね。去年ryuchellのことがあって、困ったときに人に甘える大切さはよく分かったので、手を差し伸べてくれる方には素直に甘えることにしています。

 あとは、お仕事に行っている間、息子に寂しい思いをさせたと思ったら、「ごめんね」ではなく「ありがとう」って言うことも心がけています。「いっぱい待ってくれててありがとう!」「いい子でお留守番しててくれたから、ママお仕事いっぱい頑張れたよ」って。そういう言い方のほうが、子どももうれしいかなと思うので。
 

――pecoさんとryuchellさんは、「自分らしく生きていい」というメッセージを発信し続けてきました。pecoさん自身は、自分らしさと、周囲や世間からのイメージとのギャップに傷ついたことはありますか?

 タレントというお仕事をさせて頂く上では、めっちゃありました。

 それこそ忘れられないのが、ryuchellとテレビに出させていただくようになったころ、ある大人の方に番組収録後、「pecoちゃんさ、なんであのときツッコまなかったの?」って言われたとき。「私芸人さんじゃないし、ツッコミの人でもないのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの!」ってブチってきちゃいました。

 19歳くらいのときは、バラエティ番組でおバカチームに入れてもらうこともすごく嫌でしたね。「そりゃ私は東大チームじゃないけど、おバカキャラでもないし……」みたいな。あ、今は何とも思わないですよ(笑)。
 

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