特に若い女性で高価なブランド品を身につけていたり、派手な格好をしていたりすると、ストップをかけられる傾向があるようだ。スマホもロックの解除が求められ、メールのやり取りや各種SNS、検索履歴、登録している連絡先など、徹底的に調べられる。やり取りのなかで個人名が出てきたら、その人に電話をかけ、本人の証言と電話をかけた相手との証言の合致を見て、真偽を確かめるなどする。

 さらに、SNSでつながっている友人やスマホに連絡先を登録している知り合いが、過去に売春疑いで入国拒否になっていた場合は、同様の疑いをかけられることもある。過去に入国拒否になった友人のSNSの写真にタグ付けされていて、それが記録されていたことで同様に入国拒否となる場合や、友達とのメッセージのやり取りが記録されており、入国審査時にパスポートの名前を見ただけで別室に呼ばれるケースも。また指紋や唾液を採取されたり、写真を撮られたりする場合もあるようだ。たとえ本当に潔白であっても、入国審査官に誤解されてしまうこともあるという。

「入国審査官らもかなり情報をつかんでいるようで、各種売春斡旋サイトやパパ活サイト、売春斡旋をするエージェントなどについても相当詳しく調べています。例えば過去に売春斡旋サイトに電話番号を登録していた人が、スマホの履歴などを全て消していたのに、アドレスや番号から“以前、このサイトに登録していましたよね?”と特定されたこともありました。一人捕まえたらそれで終わりではなく、つながりのある人物は犯罪グループとみなされ、一網打尽に摘発しようとしているのだと思います」(佐藤さん)

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日本人ブランドが崩れる