各球団の大物OBたちが古巣のキャンプを訪問する姿を数多く見かける。その中には現役引退後に“現場”からは一線を引いたように見える人物もいたが、キャンプに顔を出すようになったのはなぜだろうか……。
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松井秀喜氏(巨人、以下訪問球団)をはじめ、城島健司氏(ソフトバンク)、松坂大輔氏(西武)、黒田博樹氏(広島)、古田敦也氏(ヤクルト)、鳥谷敬氏(阪神)、そして野茂英雄氏(オリックス)……。知名度抜群のOBが訪れることで各球団キャンプ地が華やかになった。
「現役引退後に体型が変わった人もいるが存在感は抜群(笑)。施設内の移動時にはサインなどにも気軽に応じてくれる。城島氏などは自分自身で列整理をして即席サイン会を行うほどだった」(在京テレビ局スポーツ担当)
大物OBとの触れ合いはリアルタイムで見ていた層はもちろん、若いファンにも忘れられない思い出になったはず。またファンサービスだけではなく、若手の指導などOBがキャンプに訪れる目的は決して少なくないという。
「OBがキャンプ地を訪れることに関しては様々な思惑がある。将来的な就職活動や球団のリクルート的意味合いもある。(球団側も)選手へアドバイスする姿を見て指導者向きかを判断できる。もちろんファンサービスや話題作りも含んでいる」(球界OB)
今年、古巣のキャンプに訪れたOBの中で「将来の監督就任が有力」と言われている人物もいる。それは城島氏、松坂氏、鳥谷氏の3人だ。
「城島氏は会長付特別アドバイザーに加えシニアコーディネーターの肩書きも加わり、キャンプでは精力的に動き回っていた。引退後は“釣り人”として自由に振る舞っていたが、再び野球好きの血が騒ぎ始めたのではないか」(ソフトバンク担当記者)
「松坂氏は今でも西武のレジェンドで人気抜群、キャンプでは打撃まで披露した。本人も監督就任に前向きとされ、最近は女性問題などの不祥事も続出している球団のイメージ回復にはうってつけの人物」(西武担当記者)