中日を取材するテレビ関係者は「左膝のコンディションを考慮して春季キャンプは2軍スタートですが、石川が三塁の本命であることは間違いない。オルランド・カリステや福永裕基も控えているので高橋周の置かれた状況は厳しい。守備は安定しているので、打撃で結果を残すことに尽きると思います。まだ30歳と老け込む年ではないし、環境を変えたほうが輝きを取り戻せるかもしれません」と指摘する。
18年から2年連続20本塁打以上をマークしたロッテの和製大砲・井上晴哉も背水の陣を迎えている。昨季は開幕戦で4番に起用されたが、32試合出場と1軍に定着できず打率.179、1本塁打。本職の一塁は山口航輝のほか、安田尚憲も本職の三塁以外のポジションで挑戦。DeNAからネフタリ・ソトが移籍したことで、レギュラー奪取はさらに厳しくなっている。34歳という年齢がネックになる可能性があるが、まだまだ豪快なスイングで活躍している姿を見たい選手だ。
ムラがあるのが課題
他球団から評価が高いのが、ソフトバンクのリチャードだ。昨季はウエスタン・リーグで4年連続の本塁打王を獲得したが、1軍出場は22試合のみ。パ・リーグ球団のコーチは長距離砲としての才能を高く評価する。
「逆方向にあれだけ飛ばせる選手はなかなかいない。ムラがあるのが課題ですが、覚醒する可能性を秘めた選手です。きっかけをつかめば、1軍で打撃タイトルを取れると思う。それだけの素材です」