ルーキー時代の福留孝介は“まさか”の人物からチョコをゲット (c)朝日新聞社
ルーキー時代の福留孝介は“まさか”の人物からチョコをゲット (c)朝日新聞社
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 2月14日のバレンタインデーにチョコレートをたくさんもらえる人といえば、野球選手は外せないだろう。「平成の怪物」と称された松坂大輔は、チョコの数も怪物級だったとか。そんな野球選手たちのバレンタインデーのおもしろエピソードを振り返る(「AERA dot.」2020年2月13日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

【「トレンディーエース」と呼ばれた球界屈指のイケメンといえば?】

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 明日2月14日はバレンタインデー。この日は各地でキャンプ中のプロ野球選手たちにも、女性ファンからチョコレートが届けられる。

「選手」と書いたが、すでに現役を引退してコーチになっているのに関わらず、現役選手をしのぐ女性人気を誇っているのが、中日の浅尾拓也2軍投手コーチだ。

 昨年4月、名古屋テレビの朝の情報番組『ドデスカ!』で発表されたドラ女子100人による中日イケメンランキングでは、根尾昂、松井雅人、高橋周平ら現役組を抑え、19票で堂々のトップに輝いた。

 現役時代は“浅尾きゅん”の愛称で親しまれた“球界一のイケメン”だが、まだそれほど有名ではなかったルーキー時代の2007年の沖縄キャンプでも、甘いマスクが女性ファンのハートをつかみ、約40個のチョコを手渡されている。

「疲れたときによくつまんでます。あと体重増やしている途中なので、貰ったのは部屋で食べています」(同年2月15日付中日スポーツ)と頂き物を肉体改造に活用した浅尾は、“チョコ効果”で2年目にリリーフとして44試合に登板。北京五輪に出場した岩瀬仁紀に代わって守護神を務めるなど、中継ぎエースに成長した。

 すると、翌09年のバレンタインデーは、宿舎に届いた分こそ、25個の荒木雅博がトップで、浅尾は岩瀬と同じ15個の3位タイ(2位は井端弘和の20個)だったが、球場でファンから手渡された分が約80個もあり、前年から倍増。翌10年は、前年12月に結婚した影響から宿舎に送られてきたチョコの数も減少し、「もうこの話はいいですよ」と報道陣を制しながらも、グラウンドでは次々に手渡しのチョコを受け取っていた。

 その後もイケメンナンバーワンの座は揺るがず、16年に「Woman Excite」が発表した「チョコをあげたいスポーツ選手ランキング」でも、野球選手ではトップの8位(1位はフィギュアの羽生結弦、野球選手の次点は10位のイチロー)に入っている。

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過去に最もチョコレートを貰った選手は…