ハーレーン戦で何度も巡ってきた決定機をことごとく外した浅野。写真:森田直樹アフロスポーツ

 準々決勝は、優勝候補のイランと対戦することが決まった。得点源のFWメフディ・タレミ(FCポルト)が決勝トーナメント1回戦のシリア戦で退場処分を受けたため、出場停止になったことで日本有利の声が多いが、油断できる相手ではない。対戦成績は通算6勝6敗5分。前回対戦は2019年アジア杯準決勝で3―0と快勝したが、力は拮抗している。バーレーンを危なげなく退けた日本代表だが、グループリーグではイラクに敗れている。苦戦している強豪国は日本代表だけではない。韓国はグループリーグでヨルダン、マレーシアに引き分け。日本代表を撃破したイラクは決勝トーナメント1回戦でヨルダンに2-3で敗れ、姿を消した。シリアもイランに敗れたがPK戦までもつれ込む激闘で、タレミが退場処分を受けて数的優位に立った試合終盤は猛攻で押し込んだ。前回大会覇者のカタールもパレスチナに先制点を許す波乱の展開に。逆転勝利を飾ったが、アウトサイダーと位置づけられる国の奮闘が目立つ。

森保一監督がどう判断するか

 「優勝するためにカギを握るのが途中出場の選手です。ドリブルで局面を打開できる三笘は間違いなくキーマンになる」(スポーツ紙デスク)

 気になるのはMF伊東純也(スタッドランス)の動向だ。三笘と同様にスピードに乗ったドリブルは大きな武器だったが、1月31日に「デイリー新潮」は、伊東が昨年6月の日本代表戦後、女性の同意なしに大阪市内のホテルで性行為に及んだと報じた。すでに警察は刑事告訴を受理し、大阪府警天満署が担当しているという。22年W杯でベスト16進出に大きく貢献するなど、日本のエース的存在として稼働してきた伊東を巡るショッキングな報道は大きな波紋を呼んでいる。報道後のバーレーン戦はベンチ入りしたが、出番がなかった。

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