さらに、草むしりには自律神経を整える効果もあります。よけいなことを考えず、一心不乱に草をむしることで、自然と呼吸が深くなっていきます。頭の中のごちゃごちゃした雑念も、気づくとスーッと消えていきます。

 こうして、副交感神経のはたらきが活性化するのです。最近、ビジネスパーソンの間で流行っている「マインドフルネス」とも似ているかもしれません。

(3)人とのつながりがある

 3つめは、人とのつながりがあることです。

 米国ブリガム・ヤング大学の研究によると、孤独を感じる人は感じない人と比べて、死亡率が2.8倍、心疾患が1.3倍、アルツハイマー病が2.1倍、うつ病は2.7倍、自殺念慮は3.9倍も高まるといいます。

 孤独は、タバコやアルコール、運動不足、睡眠不足などに匹敵する、重大な健康リスクといえるのです。

 父の場合、私たち家族と会うのは月に一度くらいですが、家庭教師で教えている子どもたちや、その親御さんとのつき合いがあります。ご近所のみなさんとも、日常的にコミュニケーションをとっているようです。

 父を見ていると、地域のコミュニティに積極的に参加することはとても大事なことだと感じます。

 また、年をとってからの一人暮らしは、孤独死などのリスクがありますが、父の場合、誰かが見ていてくれるので安心です。

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性格が明るいことが健康の秘訣