大学は「就職予備校」化

 学生へのキャリア支援は新卒一括採用が前提にある。欧米から見れば特殊な新卒一括採用はグローバル化の流れから逸脱しているのではないか、その半面、新卒一括採用が若者の雇用を促進しているという面もある。「理想論ばかり掲げられない」と担当者は悩ましい。

 売り手市場が続き、就活戦線では企業よりも優位な立場にあるとはいえ、大学は今“就職予備校”の側面も強くなりつつある。そのうえ科学の急速な進歩にも対応していかねばならない最高学府の悩みは深い。(編集部・秦正理)

AERA 2024年2月5日号より抜粋

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