年末は忘年会や帰省で大掃除ができなかった人、元々片づけが苦手で物が捨てられない人に片づけのプロが具体的なポイントを伝授。モノ探しをする時間や浪費もなくなる上に、いざという災害時に片づけ習慣が助けとなった人も。AERA 2024年2月5日号より。
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大掃除しないまま年が明け、片づけようと思いながら過ごす人に「お片づけ習慣化」コンサルタントの西崎彩智さんが挙げる片づけの習慣化が身につくポイントをご紹介。
【最初は目標を小さめに】【ゴールを決める】の次にポイントとなるのが、
【写真を撮る】
片づけをする場所は、“ありのまま”をスマホで撮影。
「まず部屋の全体像を撮り、次に棚や引き出しの中など細かい部分を撮ります。客観的に見られるので改善点がわかる上、片づけ前のビフォーをしっかり認識できる。ビフォーがひどいほど、片づいたアフターはかけがえのないものになります」
【どんなふうに暮らしたいか、イメージする】
西崎さんはもともとは専業主婦で、十数年前に離婚。「仕事にコミットする生活をする」と決め、ホームベーカリーやジューサー、お菓子作りの道具、裁縫道具やミシンを手放した。
「当時、上の子が高校生、下の子が中学生。子どもたちも母親のお手製のものを喜ぶ年齢ではなく、手作りする時間や心の余裕がないと考えたからです。一方で、ホットプレートは手早く簡単に家族全員で食事をするのに必要と手元に残しました」
どんなふうに暮らしたいかをイメージすることは、「今必要かどうか」「描いた未来に必要かどうか」を自問することである。自然と手放すモノと残すモノの取捨選択ができる。
なお、片づけを始める前に収納グッズを購入するのはやめよう。手放すモノも「ここに入れられるから」とため込むことになりかねない。
同居人には強要しない
【家族のモノには手をつけない・片づけを強要しない】
「私はきちんと片づけているのに、家族(同居人)が協力してくれない」と不満を抱えている人も少なくないのでは?
「片づけは『持ち主』がするのが一番。それが必要なモノかどうかの判断は持ち主によって異なります。また、勝手に片づけると、持ち主にとっては使い勝手が悪く、うまくいきません」