メッセンジャーの黒田有

 年が明けてからも視聴率が好調なNHK朝ドラブギウギ」に、第54話(昨年12月14日)から出演しているのがお笑いコンビ・メッセンジャーの黒田有(53)だ。ヒロイン・福来スズ子(趣里)の最愛の人・村山愛助(水上恒司)の実家である日本屈指の興行会社の東京支社長・坂口を好演している。

【写真】地上波で見ないのに「年収2億円」のお笑いコンビはこちら

 初登場時はその“コワモテ”の風貌と迫力のある関西弁が視聴者の心をとらえたようで、SNSで「メッセンジャー黒田」が一時トレンド入りするほど。コメントには「めちゃめちゃハマってて良いわ」「黒田さん クセつよだけど 名演技」など、演技力をたたえるコメントが目立っていた。中には、七三分けのルックスが「(政治家の)石破茂にしか見えない」との声も上がっていた。

「登場当初はスズ子と愛助の恋仲を引き裂こうとする、いわば悪役的な存在。スズ子に対し、『一時の火遊び、やめていただきたい』と、渋みのあるドスの効いた声でくぎを刺すシーンが印象的でした。坂口役は、黒田さんと公私ともに縁があるという脚本家の『あて書き(演じる俳優をあらかじめ決めてから脚本を書くこと)』だったそうです。貫禄十分ながら、どこかかわいらしさもある今回の役柄は黒田さんの新境地でもあり、ハマり役と言えるでしょう」(テレビ情報誌の編集者)

 毒を含むトークを武器に、関西でレギュラー番組を多数持つ黒田。しかし、関西以外の視聴者にはなじみの薄い存在かもしれない。いったい、どんな人物なのか。

著者プロフィールを見る
高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

高梨歩の記事一覧はこちら
次のページ
あの「千鳥」も門下生?