過去には「ガールズバー事件」で謹慎も
「NSC大阪校10期生である黒田は、1991年に相方のあいはら雅一とメッセンジャーを結成。同期には、元ジャリズムの桂三度やインタビューマン山下などがいます。2006年に上方お笑い大賞を、翌年には上方漫才大賞を受賞した“しゃべくり漫才”の実力派。関西ローカルでさまざまな番組を担当する売れっ子でしたが、09年にガールズバーでの支払料金をめぐって傷害容疑で逮捕されたことを受け、芸能活動を自粛。のちに傷害については無関係で不起訴となりましたが、いくつかレギュラー番組を失ってしまいました。また、過去にはタレントの国生さゆりと交際していた時期もあります。武勇伝も多い黒田さんですが、歯に衣(きぬ)着せぬ発言だけでなく、ゲストの話をしっかり聞いて気遣いもできるということで、関西では現在でもMCとして重宝されています」(同)
14年にタレントのやしきたかじんさんが死去した際、冠番組で司会を引き継いだこともあって“ポストたかじん”として名前があがったこともある。全国で知名度があるとは言い難いが、関西テレビ界では“大物”とも言える存在なのだ。
関西では多くの後輩芸人から慕われ、大御所からもかわいがられている。自身のYouTubeチャンネル「くろだ煮」でも、若手からベテランまで出演しており、彼のポジションがよくわかる。
「千鳥のノブさんや、サバンナの高橋(茂雄)さん、フットボールアワーの後藤(輝基)さんなどは、黒田さんの門下生ともいわれ、参加する飲み会は『黒田会』と呼ばれています。最近では昨年12月に配信された、芸歴52年の大ベテラン『ザ・ぼんち』出演の回が印象的でした。結成秘話から漫才ブームでの大ブレークまで、黒田さんがテンポよく相づちを打ったり、突っ込んだりしてうまく話を引き出していました。コメント欄には『これはもう永久保存』『ボンチのおさむをトークチャンネルで回すのは難しいぞ…あの明石家さんまでも苦労するのに何とか上手く回している』なんて声も上がっていました。親交のある中川家の礼二さんや博多華丸・大吉の華丸さん、オズワルドの伊藤(俊介)さんなどが登場する回もあるのですが、みなさん“素”でお話している感じがあって、見応えがあります。さすが名MCと言われるだけあるなと感じます」(放送作家)