トラウデン直美(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 モデルのかたわら、最近はコメンテーターやキャスターとして活躍するトラウデン直美さん(24)。【前編】では、コメンテーターとしての悩みや世間のイメージと「本当の自分」とのギャップに対する葛藤などを率直に語ってくれた。【後編】では、高校時代の思い出やモデルを始めたきっかけ、将来の展望などを聞いた。

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【前編】<トラウデン直美が「コメンテーター向いてない」と語る真意 テレビに映る自身のイメージに葛藤も>より続く

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 トラウデンさんは、環境問題やSDGsに関する発信も積極的にしているが、興味を持つきっかけは高校の授業だったという。

「2015年に国連が『SDGs』を採択しましたが、私が高校に入学した年に、環境問題について考える選択式の授業ができたんです。それまで、私は『MDGs』(ミレニアム開発目標。15年までに達成すべき8つの目標を定めた)すら知らなかったんですけど、勉強していくなかで興味がわいてきて、私たちが生きていく未来のことを自分たちでもっと考えなきゃいけないなと強く感じたんです」

 高校2年生になると、生徒会に入った。その活動の一環で、家庭で余った食料品を集めてフードバンクや福祉施設などに寄付する「フードドライブ」を経験した。

「フードバンク京都にお邪魔して、フードドライブという活動がどういう理念で行われているのかなどをいろいろと勉強させていただきました。そのなかで、『この活動はかわいそうな人たちに食べ物を与えることじゃない。食べ物を持ちすぎているなら、それを分け合って隣人同士仲良く楽しく生きていくことが大事なこと』と言われたのがすごく印象に残っています。フードドライブという個別の活動だけにとどまらない精神的な部分を学べました。自分がどんな人でありたいかを考えるきっかけにもなりました」

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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