近年では2019年オフに美馬学の人的補償で移籍した酒居知史(ロッテ楽天)が昨年までの4年間で181試合に登板し13勝、4セーブ、61ホールドをマークするなどブルペンに欠かせない存在となっており、4年間で29勝の美馬と比べても全く遜色ない成績となっている。このオフに人的補償で移籍する日高と甲斐野もポテンシャルの高さと年齢を考えるとここから成績を上げる可能性は高い。最終的にはFAで移籍した西川、山川を上回る結果を残すということも十分に期待できるだろう。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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