東の東大に対し、西の京大も2人をプロに送り出している。
第1号は、15年にドラフト2位でロッテ入りした田中英祐だ。大学時代は最速149キロの速球を武器に通算65試合に登板し、関学大、同大を完封するなど、8勝31敗、防御率2.25を記録。“国立大希望の星”と注目された。
だが、プロ1年目はイースタンで14イニング連続無失点を記録したものの、1軍先発デビューをはたした4月29日の西武戦では、四球からリズムを崩し、3回5失点で敗戦投手に。制球難や投球フォームを崩すなど苦闘の日々が続き、その後の2年間は1軍登板のないまま、通算2試合、0勝1敗、防御率13.50でユニホームを脱いだ。
2人目は、23年に育成7位でソフトバンク入りした195センチの右腕・水口創太だ。医学部初のプロ野球選手として話題になったが、1年目は肩を痛め、2軍公式戦登板なし。2年目の飛躍に期待したい。(文・久保田龍雄)
久保田龍雄/1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。
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