松本さんは大阪・関西万博のアンバサダーも務めている

 今やテレビで吉本興業の芸人を見ない日はないほど同社の業界への影響力は計り知れない。そのなかでもダウンタウン、松本さんは頂点に立つ存在だ。そして、その力はテレビにとどまらず、2025年開催予定の「関西・大阪万博」のアンバサダーにも就任した。

 前出の吉本興業幹部は、

「吉本が松本をいさめることができず、その気にさせたことがまずかった。“裸の王様”状態にしている。今、松本が吉本で本当に相談できる相手はいないんじゃないか」

 と悔やむ。

生番組が終わった直後に紳助さんを呼び出し

 吉本興業では、過去にも問題や事件を起こした大物が、解雇されたり、引退に追い込まれたりしている。

「やすきよ」のコンビの愛称で知られ、天才漫才師と呼ばれた横山やすしさんは、酒に酔っての暴行事件など度重なる不祥事で“引導”を渡された。ダウンタウンの先輩にあたる島田紳助さんは、暴力団関係者との親密な関係が裁判で明らかになり、自ら記者会見して「引退」を発表した。

 いずれのケースも吉本興業の対応は早かった。横山さんは、謹慎処分から復帰直後に飲酒運転が発覚すると、吉本興業は本人に「契約解除」を通告した。紳助さんのときも、暴力団との関係について取材が入ると、紳助さんが出演している生番組が終わった直後に紳助さんを呼び出した。

 そこには顧問弁護士も同席し、紳助さんのテーブルには、プロボクシングの元世界チャンピオンの刑事裁判の内容が書かれたペーパーが先に置かれ、暴力団との関係がメールの中で、赤裸々につづられていた。

「弁護士さんが紳助に『こういうものがある。裁判にも出ていて公のものだが、本当か』と単刀直入に聞きました。紳助のことだから、反論するのではと身構えていたが、観念した様子ですぐに『辞めますわ』と即答しました。暴力団と関係があったことも認めた。それが早期の記者会見につながり、吉本興業への傷は最小限に食い止められた」

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