エンゼルスから今オフにFAでドジャースに移籍した大谷翔平は、世界で最も有名な野球選手の1人であることは間違いない。
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投打で前人未到の記録を次々に塗り替え、野球界の常識を覆してきた。今季は44本塁打を放ち、日本人選手初のメジャーで本塁打王を獲得。投手としても10勝をマークし、史上初の満票で2度目のMVPを受賞した。異次元の領域を突き進む大谷を支える相棒が、専属通訳の水原一平氏だ。日本ハムで通訳を務め、大谷がメジャー挑戦でエンゼルスに入団する18年に共に渡米。グラウンド内外で行動を常に共にしている。
日本ハムを取材していた当時のスポーツ紙記者は振り返る。
「大谷がメジャーに行く際に一平さんを専属通訳で連れていくと聞いたとき、意外に感じました。2人の距離が遠いわけではないけど、すごく仲がいいイメージもなかった。一平さんは日本ハムでプレーする外国人選手たちのサポートでつきっきりの感じでしたから。でも、通訳としての評判はすごく良かった。メディア取材で丁寧に対応してくれたし、ある外国人選手が試合で思うような結果を出せず機嫌が良くなかったとき、取材に対応するように説得してくれた。黒子という言葉がピタリとあてはまりますね。自分が前に出ることなく、そっと支えて。選手が話していない内容を自分の主観で入れてしまう通訳がいますが、一平さんは違う。その場の空気を読んで、選手の意図が伝わる最高の通訳をする。ドジャースの入団会見が象徴的でしたよね」