謹賀新年。新たな1年の始まりに合わせて、2024年のペナントレースを大予想!今季のパ・リーグ各球団を分析し、“どこよりも早く”順位を予想したい。
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【1位】ロッテ
決して前評判が高くない中でも2位に滑り込んだ2023年のロッテ。吉井理人監督2年目となる2024年シーズンは、思い切って“優勝予想”をしてもいいのではないか。先発陣では佐々木朗希のフル回転に期待。山本由伸(オリックス)がメジャー移籍を果たした今、リーグナンバーワン、球界最高右腕として、秘める能力を全開するシーズンにできる可能性は大いにある。種市篤暉、小島和哉、西野勇士と先発ローテを固める投手陣も揃っている。最優秀中継ぎ投手となったペルドモの去就が心配だが、その一方でポランコが残留し、新たにDeNAからソトが加わった打線は破壊力アップが期待できる。安田尚憲、山口航輝、藤原恭大が鍛錬を続け、山本大斗、西川僚祐、そしてドラフト1位のスラッガー・上田希由翔(明治大)が頭角を現せば、さらに面白くなる。吉井監督のチームマネジメント力は優れたものがあり、台風の目からパ・リーグの頂点に立つ可能性はある。
【2位】ソフトバンク
3季連続のV逸から、新たに小久保裕紀新監督の下でスタートを切る。千賀滉大が抜けた先発投手陣の整備が課題として残るが、近藤健介に続いて山川穂高を加え、柳田悠岐らと並ぶ打線は、恐ろしさを感じる。2軍にも能力の高い選手が揃っており、チーム全体の戦力値がリーグトップであることは間違いないだろう。だが、それだけで優勝できる訳ではない。シーズンは長く、特に30歳代ばかりのベテラン野手陣にはフレッシュさが足りない。起爆剤となるような若手の出現を待ちたいが、ひと昔前の巨人のような戦力補強を続けている中では若手にチャンスが少ないのが現状であり、問題だ。強い。間違いなく優勝争いはする。だが、ここ数年繰り返してきた“最後の最後で息切れ”する原因は必ずある。若手が活躍して勢いに乗るチームの前では、あっさりと首位の座を明け渡すのではないか。