今の人たちに「恋愛をする体力」があるのか疑問　ラブよりライクから始めて　しいたけ.さんがアドバイス

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:会社を休職し、アフリカでボランティア活動をしています。独身で交際している男性もなく、年齢的に子どもはもういいやと諦めてアフリカに来ました。来てみて、やっぱり家族っていいなと思うようになりました。こちらでは親戚一同集まり15人家族など当たり前で、助け合って暮らしていて、羨ましいなと毎日感じています。あと1年で帰国しますが、私に今後新しい家族はできますか？（女性／会社員休職中／41歳／いて座）

A:とても素敵だなと思います。アフリカに行って、行く前の自分と行った後の自分で違う考え方をするようになったという、そのことが。

　最近僕の中で一つのテーマがあるんですが、それは「ラブよりライクから始めよう」です。言葉にするとダサいんですが（笑）、どういうことかと言うと、今の日本の人たちに「恋愛をする体力」があるのかちょっと疑問なんです。

　昔は「ムカつくんだけど気になる」みたいな相手がいて、ぶつかり合いながら恋愛に発展するというのが、一つのパターンでしたよね。友達みたいな人、一緒にいて楽な人は、恋愛の基準としては順位がそんなに上の方にはいなかったかもしれない。それが今はかなり上位に食い込んできています。一緒にいて楽で、あと「話し合いができる」人。そういう「ライク」から始まった人同士が結構くっついている印象なんです。

　じゃあライクを見つけるために何をするかということで、おすすめしたいのがタコパです。僕はかつて関西文化圏に行って、タコパ文化に感銘を受けて帰ってきました。たこ焼きって本当に素晴らしい。

　いろんな人がたこ焼きを中心にして、どうでもいい話をする。その時に何が起こるかというと、ちょっと疑似家族みたいになるんですよね。