最後に、『徳川家康へタイムワープ』(マンガ TAK Bro's/ストーリー チーム・ガリレオ/監修 河合 敦)から、家康を巡る逸話を一つ。

 75歳という年齢は、当時としてはかなり長生きだった。家康は人一倍健康に気を遣う「健康オタク」だったとされ、贅沢な食事や酒を控え、年を取ってからも運動を欠かさなかったという。薬を調合することにも興味を持ち、100種類以上の薬草を育てて、症状に合わせて自分で調合していた。

家康出生の際に産湯に使用したとされる井戸跡「東照公産湯井」。愛知県岡崎市の岡崎城内にいまも残る(写真 かみゆ歴史編集部)

 三河の弱小大名家に生まれた家康が、天下統一という大事業を果たすことができたのは、元気で長生きしたからだ、と言えるだろう。

(構成 生活・文化編集部 上原千穂・泉ひろえ)

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