今季限りでユニフォームを脱いだ松田宣浩
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 巨人の一員として今季限りで現役を引退した松田宣浩の今後が騒がしそうだ。明るい人格者は近い将来の現場復帰が濃厚と見られ、どの球団を選ぶかにも今から注目が集まっている。

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 10月1日のヤクルト戦(東京ドーム)、6番・サードでのスタメン出場が18年間続いたプロ野球選手としての最終戦となった。試合後には引退セレモニーが行われ、17年間在籍したソフトバンク関係者からも“熱男”へ向けてメッセージが届いた。

「大して貢献していないジャイアンツで、引退セレモニーを用意してもらえるマッチ(松田)は本当に幸せ者だと思います」(小久保裕紀監督、当時二軍監督)

 同球団の王貞治会長や、元監督の秋山幸二氏、工藤公康氏から温かいねぎらいの言葉が送られた一方、小久保監督の言葉は今後に向けての牽制すら感じさせるものだった。

 東京ドーム内がどよめいたのはもちろん、巨人関係者には苦笑いを浮かべる者もいた。プロ通算1832安打、301本塁打の実績はもちろん、人間性が高く評価され「将来は巨人での指導者を期待しての契約」と誰もが思っていたからだ。

「松田獲得時、原辰徳前監督は『ムードメーカーではなく戦力として考えている』と語ったようだが、実際は12試合の出場のみで現役を引退。当初から戦力以外の思惑があったのは間違いない。今季の二軍調整中も若手選手へ指導する姿が目立ち、すでにコーチのようだった」(巨人担当記者)

 若手選手からの質問には丁寧に返答を重ね、ドラフト1位入団の浅野翔吾には動画撮影してまでアドバイスするほどだった。

「人間性の素晴らしさを常に感じさせる。アドバイスを送る際も上から目線でなくフレンドリーで親身になってくれる。語り口もソフトで打撃やメンタルな部分などをわかりやすく、時には論理的に説明していた。相撲のゲスト解説に呼ばれるのも理解できる(笑)」(巨人関係者)

 指導者として松田の現場復帰を待ち望む声は多いが、「どのチーム」のユニフォームを着るかも気になるところ。現役の大半を過ごした古巣が有力にも見えるが、ソフトバンクから巨人へ移籍し、現役引退後には巨人でコーチを務める杉内俊哉(来季から一軍投手チーフコーチ)のような例もあるが……。

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巨人とソフトバンクで“争奪戦”に?