何も置いていない状態が日常的でいつもスッキリ/アフター

 夫は自分のモノが少なく、家族のモノが散らかっていてもあまり気にならないタイプ。家事と育児には協力的で、二人三脚でなんとか生活は乗り切っていますが、みのりさんは1人で「片づけないと」というモヤモヤを抱えていました。

 みのりさんがSNSを見ているとき、ふと「家庭力アッププロジェクト®」という言葉と出会います。

「“家庭力”ってどういうこと?」と見てみると、コーチングの要素がある片づけの講座内容に魅力を感じました。人から学ぼうとしていたみのりさんの希望にもぴったり。

 小1の長男に「こういう散らかった家じゃなくて、誰でも来られるようにきれいなおうちにしたくて勉強しようと思うんだけど、どう思う?」と相談すると、「ママが一生懸命頑張るなら、僕も応援するよ!」と言ってくれて、一歩を踏み出すきっかけになりました。

 参加すると、家の中のモノすべてを「いる・いらない」と選別することからスタート。もともと散らかっている家の中で、棚の中身を出すスペースもなくなり、意識していなかったモノの量の多さに心が折れかけることもありました。

「いつか使えると思って保管してしまうんですよね。実際に後から思い出して使うこともありました。でも、学ぶうちに『必要になったときに用意すればいい』と思えるようになって、手放すことができました」

 プロジェクト後半になって、夫に「片づけが終わらない」と泣きついた日もありました。すると、夫は「見てごらんよ。この捨てる予定のモノを車に運んじゃえば、きれいになったって実感できるよ!」と、すぐに車まで運び出し、後日集積所まで持って行ってくれました。

 子どもたちも片づけの本を読むようになったり、コンビニでちょこちょこ買っていたお菓子を買わないようになったりと、変化が見られるように。好きな音楽をかけて、「これが終わるまで一緒に片づけよう」と遊び感覚で片づけたこともあります。

 みのりさんは、家は家族と過ごす空間であることを意識して、片づけのゴールもきちんと家族と相談していました。

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