5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
【感涙のアフター】「何から手を付ければいいかわからなかった」のに、こんなにスッキリするなんて!
case.61 片づけを通して生まれた家族のチーム感
夫+子ども2人/メンタルコーチ
片づけようと思って収納についての本や雑誌の特集を読み、その通りにやってみてもなぜか家の中がきれいにならない。逆に暮らしにくくなってしまった。
これは片づけに悩む方が経験しがちなことの1つ。大きな原因として、片づけ方が自分に合っていないのです。
「私はスキル不足でした。片づけてみても、わからないままやっているから進まない。ちょっときれいになってもまた元に戻る、のくり返しでした」
こう話すのは、夫と子ども2人の4人で暮らすみのりさん。メンタルコーチとしてお仕事をされていることもあり、自己分析で片づけられない問題点をわかっていました。
「片づけられない原因もいろいろあるけれど、私は片づけのスキルがないというのを痛感していました。本を読んで片づけてみたことはあるものの、私は人の熱量を感じながらの方が学びを得やすいという性質があるんです。だから、片づけ方を人から教わりたいと思っていました」
子どもの頃からそれほど片づけが好きではなかったみのりさん。結婚して子どもが生まれ、家を購入して引っ越してからモノも量が増えてきたと言います。
「部屋の数が増えたら、スペースがあるのでどんどん置くようになってしまって。1部屋は完全にモノを仮置きする『とりあえず部屋』でした」
子どもが6歳になるまでは子ども主体の生活をしようと決めているので、幼稚園の後に毎日公園に通っていることもあり、なかなか片づけに時間を割けられません。