それ以外では内山壮真(ヤクルト)、安田悠馬(楽天)の2人も打者に専念させれば、さらに成績を伸ばしそうな雰囲気はあるが、チーム事情を考えるとまずは打てる捕手を目指す方が得策のように感じられる。それでもかつての和田一浩(元西武、中日)のように、30歳で本格的に野手に転向して大きく花開いた例もあるだけに、今後もここで挙げた選手の中から、大打者が誕生することを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。