強烈なインパクトを残し続ける中邑真輔の入場 (c)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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 米国プロレス団体『WWE』は世界最高峰のエンターテインメントを掲げる。リング上の戦いや選手間のストーリーと共に演出面への徹底的なこだわりを持つ中、「魅せる」ことに特化した選手入場のインパクトは強烈そのものだ。

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 同団体で活躍を続ける中邑真輔が、自己表現の場として重要視している選手入場について語ってくれた。

「選手入場は自分のキャラクターを衣装や所作、曲で表現する場所です。中邑真輔を説明、伝える大事な場所です」

 プロレスにおける大きな楽しみは選手入場だ。各選手が衣装や入場曲にこだわり、リングへたどり着くまでの間で自己表現をする。試合へ向け会場をヒートアップさせるだけでなく1つのイベントとして重要なものとなっている。

「プロレスでの戦いを見せる上で、選手入場にはストーリーを伝える役割があると思います。どういう出立ちの雰囲気をまとってリングへ行くのか?どういうテンションなのか?怒っているのか?普通に戦いにくるか?そういうことを言葉を使わずに伝えられる手段です」

 WWEスーパースターズと呼ばれるだけあり選手入場だけで観るものを魅了する。「選手入場でお客さんの前に出た瞬間から試合後の目につかなくなるまで全てが伝える作業です」とも付け加えてくれた。

~WWEデビュー戦での入場はサッカー・中田英寿さんと重なる

「中田英寿さんのセリエAデビュー戦での活躍を思い出しました」と、中邑はWWEデビュー戦入場時を思い返す。2016年4月1日、テキサス州ダラスで開催されたWWE・NXT『テイクオーバー:ダラス』でのことだ。

「『まじか?』と思うほど異常な熱があった。お客さんの期待感が膨れていて乗せられた部分があった。逆にリング上からお客さんに投げかけ返したものもありました。最高の緊張状態の中でしたが素晴らしいパフォーマンスができました」

「中田さんはデビュー戦で2ゴールを決めてすごかったですが、同じようなことが自分にも起こったと感じました。米国1発目の試合でしたが自分の想定を凌駕する歓声と反応。やっていける、活躍できると感じました」

 1998年9月13日にペルージャでセリエAデビュー(対ユベントス戦)を果たした中田氏のことが脳裏によぎったという。「自分も持っているんだなと。まあ、こういうのは口に出すのはカッコ悪いですけど」と笑った。

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「あの試合がなかったら今の活躍は…」