今年元旦、日本武道館でのグレート・ムタ戦でもスペシャルな衣装を準備した。しかし生地の特性を把握できておらず花道でミスを犯してしまった。
「片手でフードが脱げずすぐに両手で脱いだ。『失敗した』と思いましたね(笑)。試合後には『最初から両手でやった方が良かった』と衣装担当と話しました。今でも覚えているくらいのミスだけど、まあ、ご愛嬌ということにしましょう(笑)」
国内では10月からABEMAでWWEの『RAW(ロウ)』と『SMACKDOWN(スマックダウン)』の放送が始まった。11月26日午前10時からは米イリノイ州シカゴのオールステートアリーナで開催される『サバイバーシリーズ』がPPVで生中継されるなど、中邑の勇姿を見る機会が増えつつある。
「ABEMAが日本のファンのために立ち上がってくれた。これから新規ファンも増えるはずです。期待に応えられるように日本人スーパースターも活躍しなくちゃと思っています」
今後はかつてのようにWWE日本公演開催の夢も膨らむ。まずは映像を通じて試合はもちろん選手入場にも注目したい。細部にまで緻密に計算された演出からWWEのエンターテインメントとしてのすごさが伝わるはずだ。
「ふさわしい舞台を用意される選手になるように勝負、全ては僕次第だと思います」
極上シーンを自ら演出して世界中のファンを虜にする『シンスケ・ナカムラ』から目が離せない。
(取材/文・山岡則夫、取材協力・ABEMA、c2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.)