15日に亡くなった創価学会の池田大作名誉会長を偲ぶ「創価学会葬」が23日、会員らで執り行われる。池田氏は存命中、組織を国内外で拡大し、公明党を創設。近年は表舞台に姿を現すことはなかったものの、会員らの精神的支柱だったと言われる。岐路に立つ創価学会だが、他の宗教と徹底比較した記事を再配信する。(2018年10月15日にダイヤモンド編集部の記事をAERA dot.で配信した記事を再編集しました。年齢、肩書等は当時)
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新宗教と一口に言っても、実はその明確な定義はない。図(1)で分かるように、新宗教と呼ばれる教団の多くは日蓮正宗や真言宗など伝統仏教や神道、キリスト教から枝分かれしたり、影響を受けたりしているからだ。本誌では、宗教学の第一人者、井上順孝氏などが編集した『新宗教 教団・人物事典』に基づき、18世紀初頭以降に一派を興した教団を新宗教とした。
このうち、文化庁発行の「宗教年鑑」最新版ほかによる、各教団の公称信者数が多い10教団を信者数でランキング化したのが図(2)だ。
本誌で示したように、宗教年鑑に記載されたものを含めて、各教団の公称信者数ほど信ぴょう性に欠けるデータも珍しい。全宗教法人の合計信者数は、日本の人口をはるかに上回る。信者をどうカウントするかは各教団の基準次第で、退会者や死亡者まで含めている教団さえある。誇大申告が常態化しているのだ。