つまり、24日19時からが自民党女性局の海外研修がスタートしたのだ。
研修の1日目となる25日の松川氏の日程案を見てみる。

9時30分から10時30分まで「国民教育・青少年省」とあり、移動時間や昼食をはさんで13時から14時まで下院議員との面会、14時30分から15時30分まで上院議員との面会。その後は16時30分まで「上院ガイドツアー リュクサンブール宮殿」となっている。
日程表ではその後、18時の夕食まで予定は入っていない。一部報道では、ガイドツアーの宮殿見学の後に市内観光やエッフェル塔見学、セーヌ川でのディナークルーズなどだったと報じられている。
翌26日、松川氏は6時30分にホテルを出発、9時40分パリ発の便で娘と帰国の途についている。
つまり、日程案通りに動いていれば、松川氏が研修に参加したのは25日のたった1日だけだ。移動や昼食、宮殿見学を除けば、実質3時間だ。
「X」の内容と食い違い?
松川氏は、フランスでの研修の経緯などについて、帰国後にX(旧ツイッター)に書いていた。
要約すると、3泊5日だが1日目は夕方到着、4日目は出発のためパリに終日滞在していたのは丸2日。その1日目(25日)の午前中にフランス教育省の担当者からブリーフィング、意見交換。午後に上院議員と2人の下院議員と意見交換。
2日目(26日)の午前中はパリの保育施設を視察、午後に日本人の有識者と意見交換し、少子化担当行政部門からのレクチャーとある。
また、「海外視察の意義には、その国の文化や歴史や価値観に触れることも含まれる」として、「リュクサンブール宮殿」を見学したとある。
「日本でいえば国会議事堂に該当することをご理解頂きたい」という文言とともに、「こうした意見交換などの合間に、エッフェル塔に立ち寄って記念写真を撮りました」と書かれている。
こうした松川氏のXの内容と、先述した公電の日程案を見比べると“食い違い”がある。