引退を示唆している格闘家の朝倉未来
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 19日、YA-MANに“77秒KO負け”を喫した朝倉未来。試合後は“引退宣言”とも取れる発言をしたことで、今後の去就が注目されている。朝倉といえば、登録者300万人超を誇る人気ユーチューバーで、1分間格闘技「Breaking Down(ブレイキングダウン)」をプロデュースしCEOを務めることでも知られる。だが、その人気の一方で、格闘家たちからは辛辣な批判があることも事実。もし朝倉が格闘家を引退したら、ブレイキングダウンはどうなるのか。過去にブレイキングダウンを「バカ発見器」と指摘していた格闘家の青木真也に“本音”を聞いた。

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――YA-MAN選手と朝倉選手の一戦をどう見ましたか。

 見た人の楽しみ方が問われる試合でしょうね。「YA-MAN選手が勝った」とみるのか、「朝倉選手が負けた」とみるのか。どの視点に立つかによって見え方が違ってきます。こういう試合だった、という正解はなくていい。なんでも答えを出したがる時代ですが、さまざまな視点から想像することが大切だと思います。

――朝倉選手といえば人気の「ブレイキングダウン」をプロデュースしたことでも有名ですが、いわゆるヤンキー同士がリングで戦うことに対して「格闘技の未来がなくなる」など、格闘家や元格闘家から批判の声も出ました。

 僕はブレイキングダウンを否定しようとは思いません。選手がブレイキングダウンを批判するのって、滑稽だしダサいですよ。自分のやっていることに自信がないんでしょうね。銀座の高級すし店が、小さな子どもがいる家族が行くようなチェーンのすし屋を「あんなものはすしではない」なんて批判しませんよね。自信があれば批判は必要ないんです。

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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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ブレイキングダウンは「こだわりがない」