現役引退後も注目度抜群の斎藤佑樹
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 2021年シーズン限りで引退した斎藤佑樹が再びユニフォームに袖を通す日は来るのか……。現在はグラウンド外での活動が目立つが、将来的にユニフォームを着たいという気持ちが本人にはあるようだ。ハンカチ王子が監督やコーチとして現場復帰となれば、これ以上の話題性はない。

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 現役を退いてから2年が経つがハンカチ王子の影響力は変わらない。野球のシーズン中には積極的に現場取材をする傍ら、野球界の未来のために設立した「株式会社斎藤佑樹」の事業にも注力。一挙一動をマスコミが追いかけるのは現役時代と同じだ。

プロ野球では結果を残せなかったが、高校、大学での実績は素晴らしい。爽やかなイメージは変わらず、注目度の高さは現役選手を上回るものがある。次は何をやるのかをマスコミ各社、それもスポーツだけでなく芸能、社会面の記者も注視している」(在京テレビ局スポーツ担当者)

 早稲田実業のエースだった高校3年生時に一躍、日本球界の中心人物となった。2006年夏の甲子園で全国制覇の原動力となり、田中将大(現楽天)を擁する駒大苫小牧との再試合までもつれ込んだ決勝戦は伝説として語り継がれている。また、マウンド上でハンカチを使って汗を拭う姿から“ハンカチ王子”と呼ばれ、野球という枠を超えて社会現象となった。

 その後、進学した早稲田大でも東京六大学野球で史上6人目となる30勝300奪三振を記録するなど活躍。2010年のドラフト1位で日本ハムへの入団(4球団競合)を果たした。

 しかし、プロ入り後は1年目に6勝をマークし、翌年は開幕投手を務めたものの、その後は度重なる故障にも悩まされ苦戦。目立った成績を残すことなく2021年限りでユニフォームを脱いだ。プロ11年間通算で89試合登板、15勝26敗、防御率4.34は期待外れとも言える結果だが記憶に残る選手だったのは間違いない。

「故障が良くなれば駆け引きの巧さを駆使して戦力になれると思われていた。しかし想像以上に故障が酷く現役引退を決意することとなった。アマチュア時代の栄光、プロでの苦悩など経験という大きな武器がある。今後、何らかの形で野球界に貢献してくれると信じている」(日本ハム関係者)

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将来的には日本ハムで現場復帰?