澤井弁護士は、動画の削除やアカウント停止など動画サイト側の対応は必要だとしつつ、当局に対しては

「私人逮捕が行われるのは、痴漢などきわめてまれなケースで、そうそう現行犯に遭遇するはずはありません。投稿されている動画には、やらせも相当数含まれるのではないか。今回の事件のように名誉毀損など違法性が明らかな場合に、きっちり捜査に動いていくのではないかと思います」と推察する。

ただ、当局側にいた澤井弁護士は、私人逮捕への誤解が生まれる可能性を危惧する。

「私人逮捕は、要件を満たしているときはやっていい、法律で認められた行為です。自分に危害が及ばないよう細心の注意をしていただきたいですが、特に電車の痴漢などは、その場から逃げられてしまったらなかなか捕まらないため、むしろ私人逮捕をしていただきたい場面です。今回の事件で、『私人逮捕をしたら危ないんだ』などと誤解して、行動を制限しないでいただきたいと思います」

お騒がせユーチューバーに引っ掻き回されず、正しく理解する必要があるということだ。（AERA dot.編集部　國府田英之）

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ！どんな企業と契約している？