不安定な雇用形態で働いている方、あるいは、産休や育休というかたちを取れないフリーランスなどの方にとっては、妊娠することで職を失うこともあるでしょう。
一方で、働き方も多種多様な時代になってきています。自宅にいながらできる仕事も増えましたし、あるいは、社会に参画するという意味では、「仕事」以外の何かーー地域社会に貢献する活動などーーに出合えるかもしれません。その人なりのバランスで、生活とキャリアを両立していける世の中になっていってほしいし、これからなっていくだろうという期待を持っています。
いずれにしても、「子どもか仕事か」ではなく、「子どもも仕事も」が可能な社会であるべきですし、現在はその過渡期といえます。
(構成/長瀬千雅、ブックデザイン/鈴木千佳子)