被害があった現場の前の道路に残ったクマとみられる足跡=2023年10月31日、富山市

 秋田県は、ツキノワグマを国の「指定管理鳥獣」に指定するよう求める方針を固めた。

 環境省が「集中的で広域的な管理が必要」と認めた動物が対象で、現在は、イノシシと二ホンジカが指定されている。クマも指定されれば、捕獲する際に国から補助金が交付される。

 また、夜間に猟銃を使用することや、捕獲した個体を山中に放置することができるようになる。

 「国としてクマの問題をどう扱っていくのか。今後の判断を見守りたいと思っています」

 クマと人間との共生を考え続けてきた米田さんは、そう話した。

(AERA dot.編集部・國府田英之)

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國府田英之

國府田英之

1976年生まれ。全国紙の記者を経て2010年からフリーランスに。週刊誌記者やポータルサイトのニュースデスクなどを転々とする。家族の介護で離職し、しばらく無職で過ごしたのち20年秋からAERAdot.記者に。テーマは「社会」。どんなできごとも社会です。

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